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建設業の未来に希望はあるの?現状や課題、そして今後について

建設業界は2010年ごろまでは不況でしたが、徐々に業績が高まりつつあります。
これは震災復興や東京オリンピック開催による需要が高まったためと考えられます。

しかし新型コロナウィルスの影響もあり、建設業の未来に不安を抱く人もいることでしょう。
そのような人たちに役立つよう、建設業界の現状をはじめ、課題や今後について解説していきます。

建設業の未来に希望はあるの?現状や課題、そして今後について

今、建設業界はどのような状況なのか

2020年から2021年にかけて、日本は新型コロナウィルスの影響を多大に受けました。
前年まで東京オリンピックの影響で好景気に沸いていた建設業界も、この影響を受けマイナス成長となっています。

飲食店や小売店などが入店予定だったビルの建設が取りやめとなり、着工となっても従来通りの工程では工事ができなくなった現場も増えました。
また消毒液の設置や感染対策のために必要な距離の確保、人件費の増加といったコストが増え、収益も圧縮されました。
その結果として、経営体力が弱い中小規模の建設業者の中には、撤退を余儀なくされた業者もあります。

作業者の高齢化も顕在化

建設業に携わる作業者の高齢化も、顕在化し始めています。
建設業界は、そもそも労働環境が良いとはいえない部分があります。
休日が少なく体力も必要な仕事なので、どうしても若い人材が敬遠しがちです。

結果として建設業界で働く労働者の3分の1が55歳以上を占め、今後定年や引退により作業者の人数がさらに減少していくと予想されます。
今後、作業者を確保していくことは大きな課題となっていくでしょう。

明るい兆しも見えている

現在建設業界はマイナス成長であり、作業者の高齢化による人材不足といった問題があります。
しかし「マイナス面ばかりの、お先真っ暗な業界」というわけではありません。
ここからは建設業の未来について、解説していきましょう。

駅前の再開発と街づくり

現在、日本全国で駅前の再開発事業や街づくりが進められています。
特に東京の品川駅から愛知の名古屋駅を往復する、リニア新幹線の駅が造られているエリアでは、大規模な再開発が実施される予定です。
これにより駅舎や駅ビル、周辺道路の整備をはじめとした建設需要が高まっていくことでしょう。
街づくり活発化は、建設業界にとって大きな希望となりえます。

国際的な祭典

東京オリンピックでは、東京臨海地区を中心とした地域で、建設業界が活気づきました。
そして2025年には大阪の夢洲地区において、大阪万国博覧会の開催を控えています。
これにより周辺地域の開発が加速していく予定です。
周辺道路の整備をはじめ、建設業界には、まだまだ活気づく要素があります。

防災や減災のための対策

近年の日本では地震や風水害などが多発し、被害も甚大化してきています。
このような自然災害による被害を少しでも減らしていくために、国や自治体では防災や減災に取り組んでいます。
護岸工事や橋梁の架け替えをはじめとした、建設業界が携わる案件が多く発生していくでしょう。

老朽化したインフラ設備の更新

近年、高速道路をはじめ、さまざまな場所でインフラの老朽化が問題となってきています。
設置から年月が経過したインフラは、更新工事によるリフレッシュ化が必要です。
新規建設だけではなく、このような更新工事も今後は増えていくと予想されます。

独自技術の輸出

日本の建設技術は非常に高度で、海外からその技術を教えて欲しいと熱望されるほどです。
今まで海外戦略は大手ゼネコンが担ってきましたが、今後は中小でも海外進出をする企業が増えていくことでしょう。

それは2017年に発足した、中堅・中小建設業海外展開推進協議会(JASMOC)の存在があるからです。
JASMOCとは、海外進出に必要な情報や課題の共有、関係機関による支援施策の活性化を図ることで、中小建設企業の海外進出を促す組織です。

中小企業でも、独自技術を持つ企業は多いでしょう。
JASMOCの存在により、この先活躍のフィールドが海外にまで広がる企業が増加すると予想されます。

ICT化と建設業界

建設業でも事務方の業務は徐々にICT化され、図面や工程表の作成といった施工管理がテレワークで実施されるようになっていくでしょう。
また勤怠管理や写真管理といったものも、紙ベースからクラウドを活用するスタイルに変化していくと考えられます。

さらに現場でも、従来は手作業で実施してきた業務がICT化される可能性があります。
「現場調査や測量にドローンを活用する」「建設機械を自動運転化して人材不足の穴を埋めていく」といった取り組みです。

特に建設機械が自動運転化されていけば、危険な環境での仕事量が減っていくでしょう。
そうなれば、従来の建設業界の労働環境としてイメージされてきた3K(きつい・汚い・危険)が改善していくと考えられます

新しい技術や発想により、建設業界は大きな変革を迎えるかもしれません。

まとめ

建設業界の未来は暗い、と思っている人は多いと思います。
確かに人材不足や、作業員の高齢化を考えると、建設業界の未来に不安を抱えることは当然かもしれません。

しかし国内での建設需要は依然として堅調で、活躍の場は海外にまで広がりつつあります。
さらにICTを活用した新スタイルの導入で、建設業界に新しい風が吹き込む可能性も十分あるのです。
一見すると先行きが不安な建設業界ですが、実はまだまだ成長の余地があります。

当社では、建設業と関わりが深い空調設備工事・衛生設備工事を行っています。
建設業の需要増加に比例し、空調設備・衛生設備工事への需要も増加することが予想されます。
先行きが明るい建設業界で、一緒に働いてみませんか?
興味がある方は、気軽にお問い合わせください。

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