column配管コラム

column DETAIL配管コラム詳細

溶接工はきついって本当?「辞めとけ」といわれる理由を解説

溶接工とは、主に金属などを接合する「溶接」作業を担う職人のことです。
この溶接工の仕事は、決して楽ではありません。
危険を伴う作業なだけに、これから溶接工を目指したいと話をすると「辞めておけ」といわれることがあるようです。
どうして溶接工は辞めておいた方がよいのでしょうか。
「本当にきつい仕事なのか」「やりがいはないのか」など、溶接工の仕事について解説します。

溶接工はきついって本当?「辞めとけ」といわれる理由を解説

溶接工がきつい理由

溶接工の仕事は、確かにきつい部分があります。
ではどのような点がきついのか、その理由を紹介します。

怪我や病気の危険性がある

溶接は「火花を散らしながら作業している」イメージがあると思います。
火花が散る溶接作業は、主に「アーク溶接」と呼ばれ、溶接作業でも主流の手法です。

このアーク溶接は「アーク放電」という現象を利用して行います。
金属に高熱を与えて溶かし、溶けた金属同士を融合して繋ぎ合わせるものです。

アーク放電が起こると、紫外線と可視光線という強い光が発生します。
これらの光は、作業者の角膜にダメージを与え、視力の低下などを引き起こす原因となります。
また溶接時には大きな音が発生するため、耳鳴りや難聴といった耳へのダメージが考えられます。

他にも火花による火傷の危険性や、溶接時に発生するヒュームを吸い込むことで肺にもダメージが与えられます。

これらを防ぐために、溶接作業時には遮光ゴーグルや溶接面、耳栓、防護服などを身に付けますが、完全に遮断することは難しいのです。

働く環境が厳しい

溶接工が活躍する現場は、工場や建設現場などです。
空調設備が十分とはいえず、夏は暑く冬は寒い現場が多いのが現状です。
また建設現場であれば、高所での作業や足場が不安定な場所での作業も考えられます。
溶接工が活躍する現場は、決して整った環境とはいえないでしょう。

技術の習得まで時間がかかる

溶接工は座学では習得できない技術が多く、基本的に実践が中心です。
そのため溶接工として働き始めると、精神的にも肉体的にもきついと感じることが多いでしょう。

要領が分かれば肉体的なきつさは軽減しますが、それまでには、どうしても時間がかかってしまうのです。
熟練工であれば短時間で終わる仕事でも、経験が浅い溶接工では長い時間が必要で、上手く溶接できないことも多いでしょう。

そのためベテラン溶接工と経験が少ない溶接工では作業量の差が大きく、収入面でも差が生まれます。
ベテランになるまでは収入が低い場合も多く、モチベーションが上がりにくいと感じる人も多いのです。

人間関係が難しい

溶接は危険な作業であり、作業に集中する必要があります。
そのため熟練工は黙々と作業するタイプの人が多いです。
またコツコツと技術を身に付けてきたため、自分の技術力に自信を持つ人も多くいます。
さらに年齢を重ねた職人の中には、「教えてもらうのではなく自分で学べ」という姿勢を貫く人もいて、とっつきにくさを感じる場合があります。

そういうタイプの人を、プライドが高く付き合いにくいと感じる人は多いと思います。
人間関係の構築が上手くいかず、仕事にも取り組みにくいとあれば、環境に適応できない人が出てくるのも不思議ではありません。

溶接工のやりがいと溶接工に向いている人

溶接工は、決して楽な仕事とはいえません。
ですが、だからこそやりがいもある仕事です。
ここからはやりがいの部分に注目し、さらに溶接工に向いている人についても解説していきます。

自分の成長が感じ取れる仕事

溶接工は仕事の中で技術力が身に付き、それに伴い収入アップが見込める仕事です。
コツコツと積み上げたものが着実に結果として現れるため、自分自身の成長が実感できます。
そのため、コツコツと努力できる人や成長を実感したい人には向いている仕事といえるでしょう。

作業に集中できる

溶接作業に取り組む間は、作業に集中する必要があります。
大きな音を伴う仕事でもあるため、作業中に他の作業者と話をしながら仕事を進めることは難しいです。
逆にいえば、他の人と話をしながら仕事する必要がなく、「コミュニケーションをとるのが苦手」という人でも取り組みやすい仕事です。
また作業に集中したいタイプの人にも向いているでしょう。

ダイナミックに見えて細かな作業

大きな音と火花を飛び散らせる溶接は、一見すると大雑把な作業に見えるかもしれません。
しかし実際には、ミスなく正確に作業する必要があり、細やかな作業が求められます。
ものづくりが好きで、ミリ単位で作業することに楽しみを見出すタイプの人が、実は溶接工には向いています。
自分の作業が終了したとき、その出来栄えに喜びが感じ取れる人にとっては天職かもしれません。

まとめ

過酷な作業環境が多い溶接工は、確かに危険できつい仕事です。
ですが、さまざまなやりがいがある仕事でもあります。
技術を磨くことができるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

当社は空調設備工事・衛生設備工事を請け負う企業ですが、業務では溶接も行います。
溶接に興味のある方、または向いていると思われた方は、ぜひ一緒に働いてみませんか。
少しでも興味をお持ちでしたら、気兼ねなくご連絡ください。

ページトップへ