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配管工はどんな仕事?何がきつい?向いているのはどんな人?
配管工という職業の名前は聞いたことがあっても、実際の仕事内容はよくわからないかもしれません。
配管工の仕事は私たちの生活を支える重要なものであり、この仕事をするには技術と専門知識が必須です。
この記事では配管工の仕事内容やこの職業独特の大変さ、配管工の仕事に向いている人の特徴などについて詳しく探ります。
配管工はどんな仕事?
配管工の主な仕事は住宅や工場、事務所に設置されている配管の工事です。
業務内容によって給排水などを専門に行う「衛生配管工」とエアコンなどの空調設備の配管をする「空調配管工」にわけられます。
どちらの仕事も水・蒸気・油といった流体を必要な場所に送るため、管を加工したり継手でつないだり、弁などを決められた場所に設置します。
具体的な仕事は、壊れた部品やパイプの交換、パイプの加工、漏れている箇所を探し出して修理、排水溝の詰まり解消などです。
配管工に就職するにはどうすればいい?
配管工になるにはどうすればよいのでしょうか。2つのポイントに絞って解説します。
学歴や専門資格は不要
配管工になるための学歴や専門資格はいりません。会社に就職してから技術を身につけるか、職業訓練校などで技術を身につけてから入社するのが一般的です。
あると有利な資格
厚労省が定める「配管技能士」や「給水装置工事主任技術者」などの資格があると就職に有利です。
請負金額4,000万円以上の現場には「管工事施工技術者」や「ガス溶接技術者」、「消防設備士」の配置が義務付けられているため、これらの資格を合わせて持っておくと仕事の幅を広げられるでしょう。
必要な能力・知識
配管工事の技術が必要なのは当然ですが、図面を立体的に捉える能力や工事手順に関する知識、配管に関連する法律の知識などが必要です。
仕事がきつい理由
インターネットで検索すると「配管工 きつい」といった単語が浮かび上がってきます。
なぜ、仕事がきついと考えられているのでしょうか。
ここでは、仕事がきついといわれる3つの理由について解説します。
作業環境が厳しい
きつい理由の一つとして作業環境の厳しさがあげられます。
配管工は仕事の内容上、どうしても狭い場所での作業が多くなります。
押しつぶされそうな圧迫感を感じながら、長時間繊細な作業を行うため精神的な消耗も大きい仕事です。
加えて、作業する場所は空調が効いていないことがほとんどであり、夏の酷暑、冬の極寒の中でも作業を続けなければなりません。
重い荷物を運ぶことも多く、体力的にかなり厳しいのは否めません。
スケジュールが厳しい
配管工事は建設現場の他の作業と連携しつつ行わなければならず、単独でスケジュールをたてるのが難しい仕事です。
水道管やガス管の敷設は工事の序盤から中盤に行われます。
配管仕事が終わらないと他の仕事がスタートできないため、スケジュールの遅れは避けなければなりません。
その一方で、洗面台の取り付けや浴槽、トイレなどに関する設置工事は他の仕事がすべて終わってから行われます。
工事の終盤に行われるため、進捗状況によっては納期が差し迫っていることもあります。
その場合、夜間や深夜であっても作業を続けて納期に間に合わせなければなりません。
向いているのはどんな人?
配管工の仕事は作業環境やスケジュールの厳しさがあるため、「きつい」と言われるのがわかりました。
では、どのような人が向いているのでしょうか。
体力に自信がある人
体力はどの仕事でも大切ですが、配管工ではひときわ体力が重要です。
狭い場所で長時間作業したり、重いものを運んだりしますので、作業に耐えられるだけの体力が必要だからです。
こうした作業に耐えられる体力がある人はこの仕事に向いています。
コミュニケーションをとれる人
配管の仕事は自分一人だけでできるものではありません。
他の作業の進捗状況を見ながら、自分の作業を進めなければならないからです。
また、作業員以外が出入りするオフィスでの作業も少なくありません。
こうした現場ではあいさつなど丁寧に行い、相手の印象を良くする必要があります。
状況にあわせて柔軟に対処できる人
配管に限らず、工事現場ではさまざまなイレギュラーが発生します。
トラブルが発生した時にどのようにして突破口を見出していくか、作業する人の能力が試されます。
まるでパズルを解くように、直観的に問題解決しなければならない現場もあるでしょう。
そうした場所で大事なのが柔軟な発想力です。
発想力は現場作業を積み重ねるうちに自然と身につきますので、場数を踏むことが必要となるでしょう。
まとめ
今回は「きつい」といわれがちな配管工の仕事についてまとめました。
私たちの生活に必要なインフラを担うという点で社会に必要とされる大事な仕事だとわかりました。
他方、体力勝負の仕事であり、問題解決能力が求められる事もわかりました。
簡単に稼げる仕事ではありませんが、スキルアップすることで安定して仕事が得られるというメリットもあるのです。