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コンプレッサーの耐用年数とは?長寿命化させる方法も含めて解説!

さまざまな工場や施設に使用されているコンプレッサー。

コンプレッサーが生成する圧縮空気は、機械の動作や清掃などの場面で多く用いられています。
では、コンプレッサーの耐用年数はどれくらいの期間なのでしょうか。

今回は、コンプレッサーの耐用年数と実際に長く使う方法について解説します。

コンプレッサーの耐用年数とは?長寿命化させる方法も含めて解説!

コンプレッサーの耐用年数とは?

コンプレッサーの耐用年数を知るためには、減価償却という考え方への理解が必要です。

一方、コンプレッサーがどのような装置なのかを知ると、減価償却における分類や実際に長く使うために必要な事柄が見えてきます。

本項では、コンプレッサーの概要および減価償却における耐用年数について解説します。

コンプレッサーはどのような装置なの?

コンプレッサーとは、空気圧縮機とも呼ばれ、気体を圧縮し高圧の気体を作り出す装置です。
圧縮方法は、大きく容積式とターボ式にわかれます。

容積式では、エンジンの様にピストンを上下運動させ気体を圧縮させるレシプロ式コンプレッサーと、らせん状の歯を持つ2つのスクリューローターの嚙合わせによって気体を圧縮するスクリュー式コンプレッサーが存在します。

上記は、上下運動もしくは回転運動を用いて気体の入る空間を圧縮し、気体の圧力を上げる方式です。

一方ターボ式には、羽根車の遠心力により気体にエネルギーを与え、コンプレッサー内部にある減速経路を通って圧縮する遠心式コンプレッサーがあります。
上記は、容積式と比べて気体の圧縮方法に違いがあるものの、機械的な運動を使って気体を圧縮している点では同じだと言えます。

このように、コンプレッサーは気体を装置内に取り込み、上下運動や回転運動などの機械的な運動を使って、気体を圧縮させる装置だとわかります。

耐用年数と減価償却とは?

コンプレッサーの耐用年数を知る上で、減価償却という言葉を知る必要があります。
減価償却とは、事業や業務で用いる付帯設備の費用を一定の期間に分けて会計処理を行う考え方で、経年劣化のように時間の経過により価値が下がる資産について適用されます。

また、減価償却の考え方では、財務省令により機器や用途ごとの耐用年数が定められており、耐用年数を越えると経費として計上できない点も特徴です。

さて、減価償却における耐用年数は、建物や車両、機械・装置などの大枠から使用する設備の内容にまで詳細に定められています。
コンプレッサーは上下運動や回転運動などの機械的な機構により圧縮空気を生成するので、機械・装置の項目に該当すると言えるでしょう。

加えて、国税庁の規定を確認すると、たとえば食料品製造用であれば10年、自動車整備業用であれば15年のように機械設備の使用用途により耐用年数が異なることがわかります。

そこで、コンプレッサーを使用する用途に応じた耐用年数を国税庁のホームページより確認すると、減価償却における耐用年数が把握可能です。

コンプレッサーを長寿命化させる方法を教えて!

前項では、コンプレッサーの概要や制度上の耐用年数について解説しました。
また、減価償却の考え方では、耐用年数を越えて設備を使用した場合、該当の設備を経費として計上できない点が特徴です。

しかし、購入した設備が長い期間において正常に動き続けると、新しい設備を購入する必要が無く、コスト削減につながるメリットがあります。
そこで、本項ではコンプレッサーを長寿命化させる方法を3つ紹介します。

コンプレッサーの故障原因を知る

コンプレッサーを長寿命化させるには、まずコンプレッサーの故障につながる大まかな原因の把握が必要です。

コンプレッサーは、気体をピストン運動や回転運動を用いて圧縮します。
この時、コンプレッサー内に入る気体にゴミが含まれていると、経路を阻害する原因となり、狙い通りに昇圧ができなかったり、必要な空気量に達するために時間を要したりする可能性を否定できません。

また、コンプレッサーの内部には気体以外に潤滑や冷却の役割を果たす潤滑油が流れています。

仮に、潤滑油に漏れが発生したとすると、コンプレッサー内の適切な潤滑や冷却が行えず、内部を損傷させる原因となり得ます。
そのため、コンプレッサーの長寿命化にはエアフィルターの管理や流体の漏れなどの故障の原因を知り、日々の確認に活かすと良いでしょう。

用途にあわせたコンプレッサーの運転を心がける

コンプレッサーを含むさまざまな機械には、定格出力(100%出力)が定められており、定格出力での性能が製造メーカーにより保証されています。

しかしながら、長時間100%出力での運転をすると、内部機構により大きな力が掛かるため、コンプレッサー自体の消耗が進みます。
そのため、気体の使用用途にあわせてコンプレッサーの出力をコントロールすると、より長い間コンプレッサーを使い続けることができると言えるでしょう。

コンプレッサーの定期メンテナンスを受ける

コンプレッサーの長寿命化には、定期的なメンテナンスの受診も有効です。
定期メンテナンスでは、専門の技術者がコンプレッサーの品質状態を確認し、必要に応じて修理や部品交換を実施してくれます。

また、予知保全の観点から将来的な故障に備えてメンテナンスを実施する場合もあるので、より一層の長寿命化が期待できます。
そのため、コンプレッサーの長寿命化を考慮し、定期メンテナンスを検討してみてはいかがでしょうか。

コンプレッサーの耐用年数とは?寿命を伸ばす方法も含めて解説!まとめ

今回は、コンプレッサーの耐用年数について、コンプレッサーの概要や減価償却の考え方からコンプレッサーの長寿命化の方法を解説しました。
コンプレッサーは、フィルターや漏れを日々確認し、定期的にメンテナンスを受けることでより長く使用できると期待できます。

本記事を参考に、コンプレッサーの定期メンテナンスを検討してみてはいかがでしょうか。

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