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空調設備の仕事内容と役割 ~快適な空間をつくるために~

空調設備は生活するうえで欠かせません。
夏場や冬場は空調を利用することが多いですが、普段空調設備の工事をしている所を見る機会も少ないため、実際どのような職務なのかわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事では空調設備工事の概要と仕事内容、資格について紹介します。

空調設備の仕事内容と役割 ~快適な空間をつくるために~

空調設備工事とは?

空調設備工事とはエアコンや換気扇など空気の調整に関する工事です。
多くの方はエアコンの工事という印象を持っているのではないでしょうか。
もちろんエアコンを含めてさまざまな工事が空調工事に含まれます。

近年ではエネルギー不足問題が深刻化している中で、建物の断熱性能・機密性能だけでなく、空調設備による省エネも重要視されています。
そんな空調設備には以下の3種類あり、それぞれ新規の設置やメンテナンスなどを行います。

熱源設備 ・ボイラー

・ヒートポンプ

・蓄熱槽

・冷凍機

・吸収冷温水機

熱搬送設備 ・配管

・ポンプ

・送風機

・ダクト

空気調和設備 ・加湿器

・冷却コイル

・加熱コイル

・エアフィルターパッケージ型エアコン

空調設備工事は店舗やオフィス、戸建て住宅では取り付ける商品は大きく異なります。
商品ごとの特徴を理解し、注意して取付しなければならないため、専門的な知識が求められる仕事でもあります。

空調設備の仕事内容

空調設備の仕事はどのような内容なのでしょうか。
ここでは代表的な仕事内容を4つ紹介します。

空調機器の新設

エアコンやボイラー、ヒートポンプなどの空調機器を新たに設置します。
一般住宅や商業施設、病院など、工事内容と範囲は多岐にわたります。
新築の建物だけでなく、既存の建物の空調設備の入れ替えなども仕事内容の一つです。

ただし、オフィスなどは日中人がおり、空調を利用しているため、夜間に工事を行う場合もあります。
また空調機器の新設を行う際は、設計図などをもとに工事を行うことが多いです。

配管工事

配管工事は熱源機器から空調機器までの配管をつなぐ工事です。
ガスや給排水など、生活にかかせないライフラインの接続を行います。
配管をしっかりつながないと空調が使えないことにもなるため、技術力が求められる仕事です。

ダクト工事

ダクト工事は換気口や排気口などを外部に放出するために配管を設置する工事です。
配管工事と一緒に扱われることもありますが、基本的には空気の流れを作る工事内容です。
ダクトにはメッキやステンレス、ガルバリウムなどさまざまあり、用途に合わせて設置しなければいけません。

保守・メンテナンス

空調機器が常に使えるように保守メンテナンスするのも仕事の一つです。
空調機器は普段から目に見える箇所に設置されていないため、異常が発生してもわからないことが多いです。
そのため定期的にメンテナンスすることが重要です。

空調設備技術者に求められる資格

空調設備を行う技術者は資格を保有していると仕事の幅も広がります。
自身のキャリアアップを目指す方はぜひ参考にしてください。

電気工事士

戸建住宅や賃貸アパート、商業施設などの電気工作物を設置する際に必要となる国家資格です。
電気工事士がなければエアコンの配線などができないため、空調設備工事をする方は保有していることが多いです。
第一種電気工事士試験 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター

電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士は電気に関する国家資格で1級と2級あります。
照明設備や発電設備、非常用電源設備工事などを行う際に役立ちます。
電気工事のスペシャリストになりたい方におすすめです。
令和5年度 1級電気工事施工管理技術検定のご案内

認定電気工事従事者

ビルや工場などの自家用電気工作物を取り扱う際に必要な資格です。
600V以下の簡易電気工事を行うことが可能となります。
認定電気工事従事者認定講習

冷凍機械責任者

高圧ガス保安法に規定される資格で、冷凍機などの機器の設置や保安業務を行うことができる資格です。
国家試験のお申込み | 高圧ガス保安協会

ボイラー技士

空調機器のボイラーなどを点火したり、清掃することができる資格です。
また運用や管理などを行う際にも必須となります。
受験資格(二級ボイラー技士)

電気主任技術者

変電所や発電所などの受電設備や配線に関する仕事ができる資格です。
電気系統を理解することができ、電気設備の保安や監督をすることができます。
電気技術者試験センター

冷媒フロン類取扱技術者

業務用冷凍空調機器に対して冷媒(フロンガス)の漏れの点検、回収などを行うことができる資格です。
冷媒フロン類取扱技術者制度

建築物環境衛生管理技術者

建築物衛生法に基づく国家資格の一つで、空調設備も含め、衛生上適正に行われているかを監督します。
建築物環境衛生管理技術者講習会

エネルギー管理士

空調設備と直接は関係ありませんが、省エネ法によって定められた資格で、燃料資源の確保やエネルギー使用方法や監督などを行うことができます。
ECCJ 省エネルギーセンター / エネルギー管理士 目次

まとめ

空調設備工事は快適な生活をするうえで欠かせない工事です。
エアコンや換気扇などの工事はイメージできる方も多いですが、熱源設備や熱搬送設備、空気調和設備の3種類に分かれます。

さらに3種類の中でも資格が必要な工事も多く、仕事内容は多岐にわたる特徴があります。

https://www.hibiyato.co.jp/recruit/

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