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衛生設備工事とは何?どのような工事が該当する?

生活するうえで欠かせない設備にキッチンやトイレなどの設備があります。
衛生設備というのはこれらの設備です、。
これらの設備の工事を施工するには専門的な知識や技術が必要です。
衛生設備工事について詳しく解説します。

衛生設備工事とは何?どのような工事が該当する?

衛生設備は表面には現れにくいが重要な設備

キッチンやトイレを設置する際、気に入ったデザインや使いやすい器具を選ぶ人は多いでしょう。
ですがこの器具の内部や器具につながる給水管や排水管までイメージできる人は少ないと思います。

一度器具を設置してしまえば、給水管や排水管は目に見えず、表面には現れにくい設備です。
ですが、給水管や排水管に異常が起こると、水漏れなどのトラブルが発生し、生活に支障をきたします。
このような給水管や排水管を敷設する工事が衛生設備工事です。
生活するうえで欠かせないこれらの工事は、万が一の施工ミスが許されない工事といえるでしょう。

給水(上水道)の工事

衛生設備工事に含まれる工事の1つが上水道工事です。
水道管から宅内の給水設備や給湯設備に上水道を引き込み、キッチンや浴室、トイレ、背免除などで水やお湯が使えるように配管していく工事です。

昔は亜鉛メッキ鋼管を使用し引き込んでいました。
ただ管内にサビが発生し「赤水」と呼ばれる錆びを含む水が出てきたり、水道管が詰まったりするといった問題がありました。
その後硬質塩化ビニル鋼管という鋼管内に塩化ビニルを組み込んだ水道管が使われるようになりました。
ですが接続部にサビが発生してしまい、結局は亜鉛メッキ鋼管と同じような問題が出ました。
その後ステンレス鋼管やポリエチレン管、塩化ビニル管などが使われるようになり、サビを起こす心配がなくなりました。
ただこれらのパイプも最長で4mまでで、それ以上の距離を引き回したり、曲げたりする必要がある場合には接続部品が必要です。
上水道工事では接続に高い技術力が必要になるため、熟練工が作業する必要がありました。
近年では架橋ポリエチレン管を使用し、ヘッダー工法で施工することが増えてきています。
この工法での施工は耐久性が高く接続部分も熟練工でなくても施工可能です。
施工時間も短縮できるようになってきました。
接続部を確実に接続することさえ守れば、これから技術を磨いてく経験が浅い職人でも施工可能です。

中高層ビルでの上水道工事

戸建て住宅などでは、通常水道の本管から流れ込む水圧で宅内に給水できますが、中高層ビルになると本管からの水圧だけでは各戸に給水することはできません。
そこで、一度受水槽に水を受け、給水ポンプで高置水槽などに水を汲み上げ、そこから水を落とすことで各戸に給水します。

そのため、受水槽や高置水槽などの内部を衛生的に保つ必要があります。
衛生設備工事の一環として、これらの受水槽や高置水槽などの水質検査や定期点検なども実施します。

排水(下水道)の工事

キッチンや浴室、トイレ、洗面所などからの排水を下水道に流すための設備が下水道です。
下水道の場合大きく2つの種類
に分かれます。
1つは建物内部から建物外部の排水桝に排出するための「屋内排水管工事」です。
そしてもう1つは敷地内に振った雨水や、排水桝から下水道の本管に排出するための「屋外排水管工事」です。

定められた規格に沿って施工する必要がある

下水道の工事はさまざまな基準に沿って使用する排水管を使い、勾配を付けて敷設する必要があるなど、十分な知識が必要となります。
トイレからの排水、キッチンからの排水、浴室からの排水では使用しなければならない排水管に違いがあり、さらに勾配にも違いがあります。
屋内排水管と屋外排水管でも使用すべき排水管や敷設時の勾配に違いがあります。
これらを守らないと排水管が詰まってしまう、逆流するなどの不都合が発生します。

また下水道工事では地域ごとに排除方式に違いがあり、敷設する宅地がどの方式で排水処理をするかを熟知し、それに沿って施工しなければなりません。

浄化槽の工事

下水道が通っていない地域では汚水をきれいな水にして流すための設備である「浄化槽」を設置します。
浄化槽も衛生設備の1つですが、浄化槽の設置には別途浄化槽設備士の資格を持つ設置工事業者が施工しなければなりません。
そのため通常衛生設備工事ではなく浄化槽設置工事として別に扱われます。

まとめ

住宅や建築物が完成してしまえば、多くの場合給水管も排水管も目に触れることは少なく、生活を送るうえでも気にする人は少ない設備です。
ですが生活を送るうえでは必要不可欠な設備で、施工不良があってはならない工事といえます。
衛生的に水道を使用し、さらに汚水を排水するという、生活を下支えする重要な工事といえるでしょう。
衛生設備工事は人々が暮らしていくために必要で、社会に役立つ仕事です。
社会に役立つ仕事がしたい方や衛生設備工事の仕事に興味がある方は、当社で働いてみませんか。
未経験の方は一から丁寧に教えます。

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